歯科衛生士として働く

一度辞めた歯科衛生士の仕事。
ここでなら、もう一度やりたいと思えました。

Q1.これまでのキャリアについて教えて下さい。

津田 花奈子

私の母が養護学校の職員で、とにかくいつも楽しそうに働いていました。ある日その理由を訊くと、「意思疎通ができなくても、その子がニコッと笑った時に幸せを感じるの」という答えが返ってきました。
その話がずっと心に残っていて、やがて「私も障がい児と関わってみたい」と思うように。
最初に就職したのは、施設訪問も行っている歯科クリニックでした。

最初に配属された先が、高齢者施設を担当する部署だったのですが、そこでの仕事が凄く面白かったのです。患者さまから拒否反応があったり、「口を開けてください」と声をかけても、中々口を開けなかったり、意思疎通ができず 、思うように進まない事がむしろ面白いと思いました。
「どうすれば口を開けてくれるかな?」 と考えて、先輩や母に相談しながら試行錯誤するのが楽しかったですね。気がつけば、障がい児を診たいというこだわりは無くなっていて、次の職場も高齢者を診る歯科クリニックを選んでいました。
ただしそのクリニックで、歯科医師との折り合いが悪く結果退職。
その後は歯科衛生士を辞めて、おにぎり屋さんや山小屋のスタッフのアルバイトをしながら、大好きな山とスキーを楽しむ日々でした。

Q2.TEAM BLUE 入職のきっかけについて教えて下さい。

津田 花奈子

すごく尊敬していた歯科衛生士の先輩から「やまと診療所」の話はよく聞いていたんです。その先輩とは、前の職場で出会ったのですが、「医科歯科連携で、すごく患者さまと向き合ってくれる診療所があるんだよ」とよく仰ってました。
その「やまと診療所」が、訪問歯科クリニック(「ごはんがたべたい。歯科」)を立ち上げたと聞いて、先輩が先に転職していったのです。
  
当時、私はすでに歯科衛生士職を辞めていたのですが、ある時ふとその話を思い出して、「ごはんがたべたい。歯科」でなら、「もう少しゆっくりと、目の前の患者さまと向き合いたい」という以前から抱いていた思いが実現できるのではないかと思いました。
先輩からの後押しもあり、患者さまのご自宅に訪問する歯科クリニックにもぜひ挑戦したい!という気持ちで入職しました。

Q3.現在の仕事内容について教えて下さい。

津田 花奈子

「ごはんがたべたい。歯科」 歯科衛生士として働いています。
口腔ケアや口腔衛生指導、摂食嚥下リハビリなどお口に関することはもちろん、医師、看護師、在宅医療PA、リハビリ、管理栄養士の他、各地域のケアマネージャーさんを含めた皆で、一人の患者さまを支える仕事をしています。

1日のスケジュール例

  • 09:00
    出勤、カンファレンス夜間・休日の患者さまの申し送り、新規患 者・連絡事項の共有。
  • 09:30
    午前診療スタート診療の他、ご家族とのコミュニケーション、地域の事業所へ連絡。
    居宅療養管理指導の報告書の作成など。
  • 12:00
    昼休憩外食もあれば、お弁当の時も。
  • 13:00
    午後診療スタート
  • 17:30
    帰院、片付け使用した器具の洗浄、滅菌。
  • 18:00
    申し送り患者さまの状況や、食べたいものの共有。
    それに向けての治療方針を話し合う。

Q4.TEAM BLUEの、他の医療機関との違いは何だと思いますか?

津田 花奈子

このチームで働いていて一番特徴的だなと思うのはやはり、患者さまお一人おひとり、そしてそのご家族が、「何を大切にしていて、これからどうありたいか?」についてしっかりと向き合う事を、何よりも大切にするカルチャーが根付いている事だと思います。

例えば、毎朝のカンファレンスは、TEAM BLUEのスタッフ全員参加で情報共有されますし、火曜午前の交流会などもあるので、職種を超えて普段から雑談もしやすく、患者さまのキャラクターや私生活について話す機会が自然と作られています。

このように、職種の隔てなく交流する機会が随所にあるおかげで、診察中に気づいた患者さまの異変を医科チームに相談できますし、患者さまの「したいこと」に対して「ごはんがたべたい。歯科」だけではアプローチが足りない部分を、他のチームと一緒に考えて、患者さまを支えていけるのが一番の魅力だと思います!

Q5.今後の目標について教えてください。

  • 仕事の目標

    患者さまのその人らしい生活を支える衛生士になりたいです。
    お口の中を診るだけじゃなく、TEAM BLUEのスタッフの他、地域の事業所の方々ともチームになって、患者さまとご家族の笑顔を作りたいと考えています。

  • プライベートの目標

    スキーの仲間と成長を喜んだり、励まし合ったりする時間を大切しています。
    冬季中はバックカントリースキーやスキーレッスンに行っています。
    特にバックカントリースキーは、皆と転ばず滑り終えた後に仲間とハイタッチする瞬間が好きで、その瞬間をもっと増やしたいと考えています。

大切なもの

  • スキー柄のバッグ

    スキー柄のバッグ

    アウトドアのセレクトショップで出会って一目惚れ。色は時々塗り直し、丁寧に洗って、防水スプレーも欠かさず、もう5年ほどになりますが大切に愛用しています。

  • スキーモチーフのペンダント

    スキーモチーフのペンダント

    スキーが大好き過ぎて、スキーのモチーフも見つけたらすぐに買ってしまいます。このペンダントもネットで見つけて思わず購入。宝物がどんどん増えています(笑)

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