#言語聴覚士のしごと
「らしさ」を追求する言語聴覚士
患者さんの「Will」に
チームで
真剣に向き合う
訪問リハスタッフの姿
みなさんこんにちは!TEAM BLUE本部INFO(広報)チームです。
いつもTEAM BLUE採用サイトのコラムをご覧いただきありがとうございます。
今回は、「おうちでよかった。訪看」で働く言語聴覚士の滝田さんにインタビュー。
TEAM BLUEに中途入職した理由や、「おうちでよかった。訪看」に所属をして、訪問リハビリスタッフとして働くやりがいについてを伺いました!
ぜひ最後までご覧ください。
▼滝田さん
2020年 中途入職。やまと診療所の「自宅で自分らしく死ねる。そういう世の中をつくる」という理念に衝撃を受ける。患者さんの”最期まで自分らしく生きる”を支えたいという想いで入職。
趣味は、映画、ゲーム、散歩。最近はグルメを開拓中。

もくじ
- これまでのキャリア
- 訪問リハビリを始めたころの想い
- TEAM BLUEに入職した理由
- TEAM BLUEで働く魅力
- 今後の目標
これまでのキャリアを教えてください
回復期病院と訪問看護ステーションでの経験を経て、TEAM BLUEに入職しました。
回復期病院での経験は、病気そのものだけでなく、患者さんの人となりやこれまでの人生にも寄り添いたいという想いが芽生えたのを覚えています。
比較的長い入院期間の中で、一人ひとりの患者さんと深く関わることができる環境にやりがいを感じていました。
その一方、在宅復帰をされた患者さんが、再び状態が落ちて何度も入退院を繰り返す方が多くいらっしゃったんです。ときには、この状況に虚しさも感じ、在宅でのリハビリ支援の重要性を感じ始めました。
“自宅でもリハビリしたほうが、患者さんの人生が豊かになるんじゃないか”
そんな想いが湧き始め、訪問看護ステーションへの転職を決意。
TEAM BLUEに入職するまでの2年間、訪問リハビリを経験しました。

訪問リハに携わり始めた頃のお話を聞かせてください。
自宅で行うリハビリの難しさと向き合いました。
例えば、嚥下機能が落ちた方に対して、病院であれば環境を整えながら食事の支援ができますが、自宅ではそれが簡単に再現できない場合が多くあります。
ベッドの角度調整や姿勢の保持、食事の形態の工夫といった調整を行うには、周囲のサポートやご自宅の環境整備が欠かせません。私は、実際に患者さんのご自宅を訪問して見える光景を目の当たりにしました。
在宅での生活を支える中で気づいたのは、
「細やかな調整をしたい」というのは、医療者側の視点であるということです。
“患者さんがご自宅でどのように日々を過ごすか”
その答えは、私たちではなく、患者さん自身の心の中にあります。ご自宅で、自由にさせてあげたい。そう思う気持ちが、次第に強くなっていきました。
そこからは、患者さんの状態をよく観察しながらも「食べたい」と言われたものはなるべく食べてもらう機会をつくるといった、患者さんの気持ちを最優先にした関わり方に、意識や行動が変化したように思います。

TEAM BLUEに入職した理由を教えてください
様々な角度から在宅や訪問リハビリを見てみたいという想いで、登録していた転職エージェントから、やまと診療所を紹介してもらいました。
面接の中で耳にした、
「自宅で自分らしく死ねる。そういう世の中をつくる」という言葉に、強い衝撃を受けましたね。
「死ねる」という言葉を医療機関が発信していることに驚きを感じたのと同時に、この言葉の背景には”最期まで自宅で自分らしく生きる”というメッセージが込められていると考え、私もそれを支えたいと感じました。
現在は「おうちでよかった。訪看」に所属し、主に嚥下障害や高次脳機能障害をお持ちの患者さんのご自宅を、1日5件ほど訪問しています。
「おうちでよかった。訪看」は、看護師・理学療法士・言語聴覚士の13名で構成されたチームで、それぞれが専門性を発揮しながらも、職種の垣根を越えて連携しているのが特徴です。
たとえば、理学療法士が介入している患者さんの嚥下機能を言語聴覚士が確認するといった連携を行いながらチームで一人の患者さんを支えています。

おうちでよかった。訪看 Instagramアカウント:こちら
TEAM BLUEで働く魅力を教えてください
多職種との連携がスムーズで、気軽に相談できる距離感の近さ。
それがこのチームで働くうえでの魅力の1つだと考えています。
私たちは「おうちにかえろう。病院」5階のワークスペースに集まり、やまと診療所や「おうちにかえろう。病院」のスタッフと常に近い距離で仕事をしています。
代表の安井や水野院長をはじめとする医師たちとも、日常的に顔を合わせて働いているんです。
この“近さ”は訪問中でも変わりません。
ご自宅を訪問している最中、医師に確認したいことがあれば、医師と同行している在宅医療PA®に電話をかければすぐに繋がり、医師に直接確認してもらえたり、他の先生へスムーズに引き継いでくれることもあります。必要があれば、医師がその場に駆けつけてくれることも。
こうしたスピード感と連携のしやすさは、TEAM BLUEの理念に共感し、同じ志を持ったスタッフたちが集まっているからこそ、実現できていると感じます。

印象に残っている患者さんはいますか?
ALSを抱えた患者さんが、「ワインを飲みたい」と伝えてくれたことがあったんです。
その方はもともとお酒を飲むのがお好きな方でしたが、口から食べ物を摂ることが難しい状態で、
胃瘻(いろう)から栄養を取られていました。
「ちょっとでいいから、ワインを飲みたい」
私はその想いに応えたいと考えて、患者さんの想いをやまと診療所の医師に相談。状態や経緯を報告すると「OKです」と、すぐに返答がきました。
そうして私は、患者さんのご自宅に訪問し、そばで慎重に見守りながら、ほんの少しだけワインを口に含んでもらう機会をつくることに。
本当に僅かではありましたが、ワインを口に沿えて患者さんに口に含んでもらうと、
「まずい!」
そう仰られましたが、その表情は明るく、笑顔を見せてくれたのを覚えています。
私はこれまで「医師のリスクを考えて」と言われることが多くありましたが、ここではそんな言葉が出ることはありません。
“患者さんの想い”と、“患者さんの望みを最大限叶えたい”
そういう想いが重なって、この時間が生まれたのだと感じています。

今後の目標を教えてください
患者さんの“自分らしさ”にこだわり、一緒に考えるサポートを大切にしています。
「あなたは自分らしく生活できていますか?」
そう問われて、すぐに答えられる方は多くありません。年齢を重ねてできることが減ったり、家庭での役割が変化したことで、自分らしさがわからなくなっている方もいます。
自分らしさにも色々あると考えています。
リハビリを受ける患者さんの心の中には、不安、痛み、苦痛といった深い悩みが根底に抱えていらっしゃる方が多くいます。
ですが、訪問を通して、患者さんの抱える病気への不安や痛みを取り除いていけば、患者さんの「したいこと」が自然と溢れ出す瞬間があります。
その小さな変化を見逃さず、一緒に“あなたらしさ”を探していく。
そんなリハビリを、これからも届けていきたいと考えています。
個人的には、アンパンマンのマーチの歌詞にある
「何がきみの幸せ? なにを見て喜ぶ? 分からないまま終わる。そんなのは嫌だ!」
この歌詞を念頭に置きながら仕事をしています。
歌詞なので、色々な解釈はあると思いますが、私の中では「きみ」を患者さんやそのご家族に置き換えながら想っています。ときどき訪問にいく合間の自転車で歌うこともあるんですよ♪笑

いかがでしたか?
「おうちでよかった。訪看」で働く言語聴覚士の滝田さんのインタビューを通じて、
同じ志を持つTEAM BLUEの仲間と患者さんの想いや気持ちに、全力で応える心の内を知ることができました。
「おうちでよかった。訪看」では、訪問リハビリスタッフとして働く理学療法士を募集中!
オンラインによるカジュアル面談も行っているので、ぜひお気軽にお問合せください!