TEAM BLUE
【イベントレポート】 TEAM BLUEと韓国の在宅医事情
世界で関心を集める
「訪問診療」
日本と韓国の
これから
みなさんこんにちは!TEAM BLUE本部・広報のINFOチームです。
いつもTEAM BLUE採用サイトのコラムをご覧くださりありがとうございます。
今回は、毎週行われている社内発表会、通称「TB会」でのトピックスをご紹介します。この日は、荒川拠点のマネジャーを務める室さんが、TEAM BLUEの代表・安井と一緒に韓国出張で考えたことを、聞かせてくれました。
お隣同士の日本と韓国、在宅医療に共通点や違いはあるのでしょうか。
ぜひ、最後までご覧ください。

世界でも注目される「訪問診療」
今回の韓国出張は、TEAM BLUE代表の安井が第16回コリアン・ヘルス・コングレス2025という大きな学会に呼ばれたことから始まります。実は、韓国も日本と同じように、高齢化が進んでいて地域ぐるみの医療への関心が高まっているんです。とても規模の大きな学会で、参加者は1,200人規模とアジア最大の催しだったとか。世界中から10か国くらいが集まる基調講演のほか、分科会も20個くらい。そのなかで、我々は訪問診療の分科会に参加してきました。
こちら、左側が代表・安井の発表風景です。日韓ともに高齢化が進んでいること、そのなかでTEAM BLUEが日々取り組んでいることを紹介しました。右側は発表中に会場の後ろから撮った写真。ざっと100人くらいの人が聴講していたと思います。


終了後はレセプションに参加するなど、あっという間に1日が過ぎていきました。
韓国の訪問診療に同行しました
翌日は「健康の家医院」というところで、訪問診療に同行させてもらえることになりました。2019年に開院して、今年で6-7年目になる診療所です。まだ開業してまもない頃のやまと診療所が思い出される雰囲気がありました。
やまと診療所と同じように、患者さんの自宅をまわって医療を提供するスタイルで、年間およそ25人の患者さんをお看取りしている、と教えてくれました。


実は、ここのみなさんは5年前にやまと診療所へ見学に来ていただいたことがあります。そのときの様子は、「健康の家医院」のブランドブックの中で、2ページにわたって載っていました。ご縁を大切にしていただけているようで、じんわり嬉しくなりました。
患者さんのご自宅で診療する姿や、ご家族と対話する雰囲気は、日本での景色とよく似ている部分もありました。私が結構いいなと感じたのは、呼びかけ方です。日本では高齢の方に対して「おじいさん」「おばあさん」と声をかけることがありますが、韓国では「オルシン」、直訳すると「お年寄りさん」というニュアンスでしょうか、そういう言葉で男性でも女性でも同じように呼びかけていました。ほかに「高齢者」や「老人」を意味する言葉はいくつかありますが、「オルシン」という言葉は年配の方に敬意を込めて呼びかけるときに使われるそうです。年上の方を大切にする韓国の考え方が、こういった部分にも滲んでいるのかもしれません。
室さんから見た、韓国の姿
実は、私は1999年から2000年にかけて韓国の首都ソウルに交換留学生として滞在していた時期があります。民族打楽器が好きなので、伝統打楽器のサークルに入って活動したり、韓国語を学んだりしていました。
韓国はとても柔軟で変化の多い社会だと思います。政治は混乱することもあるようですが、一度決まれば実行はとても速い。例えば、かつて建物や道路の下にあった地下水路(暗渠)は、僅か数年間で綺麗な小川に整備されて観光スポットになっていました。そして、一番驚いて困ったのはタクシーです。私は昭和の男なのでどうしても手を挙げて止めたいのに、アプリで予約するしかなくて…。これらはほんの一例ですが、とにかく街もITもどんどん変化してあっという間に順応していく社会だな、と感じています。

一方で、年上の人を敬う感覚や家族の結びつきの強さといった、慣習の部分はずっと昔から変わらないように思います。これは個人的な想像に過ぎませんが、きっとこれから韓国の医療や介護の世界は、速い変化と変わらない習慣を織り交ぜたカルチャーがいろんな風に現れていくのではないでしょうか。
さて、今回の発表にあたって、日本と韓国の人口比率や病院、医療に関するデータをいくつか調べてみました。わかったことのひとつは、いずれも人生の最期を病院で迎える人がまだまだ多いこと。高齢率を見ると、日本の方がまだ高い水準であるものの、韓国もそう遠くないうちに追いつき、やがて世界一の高齢社会になり得る状況です。そうなると、きっと訪問診療の需要は今後どんどん高まっていくと予想されます。
もしかしたら韓国は、高齢化という視点でみると、今後10年で日本が辿ってきた道を進むことになるかもしれません。その先には日韓ともに世界で初めての高齢社会に到達している未来もあるでしょう。そういった意味で今の日本は、韓国に限らず世界から見ても、在宅医療のモデルになり得るのでは、と思うわけです。じゃあ、その在宅医療のモデルの担い手って誰かと考えると、我々TEAM BLUEなのではないか。そして、我々だけじゃなく、地域の方々と創り上げている地域医療は、世界のモデルになっていくのではないかと。私はそう思います。

レポートは以上です。いかがでしたか? 韓国の桜も綺麗ですね。
室さんの目を通して学んだ隣国の在宅医事情。
TEAM BLUEの取り組みが世界で注目されていること、とても誇らしい気持ちになりました。
やまと診療所では、心を込めて地域医療を支える仲間を募集しています。
オンラインによるカジュアル面談も行っておりますので、どうぞお気軽にお問合せください!
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