やまと診療所

人の温かさに触れて、管理栄養士の道から在宅医療PA®を選んだ私

仲間と、
なんでも言い合える。
だから、
不安でも挑戦できる。

2025年5月30日

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人の温かさに触れて、管理栄養士の道から在宅医療PA®を選んだ私

みなさんこんにちは!TEAM BLUE本部・広報のINFOチームです。
いつもTEAM BLUE採用サイトのコラムをご覧くださりありがとうございます。

今回は、やまと診療所に新卒で入職した、在宅医療PA®2年目の小林さんにお話を聞きました。

もともと、食べることが大好きな小林さんは、大学で管理栄養士になるための勉強をしていたそうです。しかし管理栄養士ではなく、やまと診療所で在宅医療PA®として働く道を選びました。

今回のインタビューでは、そのきっかけや想い、新米として奮闘する日々について話してくれました。 

ぜひ最後までご覧ください。

小林さん
2024年 新卒で「やまと診療所」に入職。
趣味は野球観戦。横浜ベイスターズのファン。仕事用のiPadにはスターマンが。

「おうちにかえろう。病院」に興味をもったきっかけは?

私は栄養学部のある大学に進学し、管理栄養士になるための勉強をしていました。

最初は、学校に掲載されていた病院実習一覧の中に「おうちにかえろう。病院」で行われる実習の追加募集を見かけて。「変わった名前の病院だなー」って思いました。

病院の名前が印象に残っていて調べてみたら、何ここめっちゃいいじゃん!って思ったんですよ。

その頃、管理栄養士の勉強では、何かを矯正するような食事について考えることが多くありました。
たとえば、肥満なら高カロリーなものはダメ、高血圧ならしょっぱいものはダメ、とか。
でも、好きなものを食べられないのって嫌だなってずっと思っていて。

本当は良くないかもしれないけど、食べたいなら食べればいいし、食べたくなかったらそれでもいいんじゃないの?食事で苦しんだりネガティブな感情には誰もなってほしくない、っていうのが私の考えでした。

そんなとき、「患者さんの自分らしさを大切にする」というTEAM BLUEの方針は、私の考えにもとても合っている気がしたんです。
見てみたいなと思いました。そこで働く人たちを見てみたいと。

それで「おうちにかえろう。病院」の実習に行くことを決意しました。

実際に、「おうちにかえろう。病院」の実習に参加してみて、どう思いましたか?

「おうちにかえろう。病院」で行われた計2週間の実習は、「やまと診療所」の訪問診療にたくさん同行させてもらいました。
そのなかで、医師や在宅医療PA®の先輩たちが、患者さんやそのご家族とコミュニケーションをとる姿を見て。診療以外ではミーティングにも参加したり、社内の発表会を聞いたり、毎日があっという間でした。

実習で教えてくれた先輩たちが終始、親身に寄り添ってくれたおかげもあって、ここで働くイメージが具体的に持てるようになったと思います。正直、ほかでの実習は見学が中心だったりするケースもあって、しっかり深い部分まで体験して理解することがなかなか難しかったんですよね。

しかし、ここで行われた実習では、実習生もしっかり診療チームの輪に入っている感覚がありました。

「次の患者さんはどんな人で、これまでこんな対応をしてきているよ」
「あなたは、どう思う?」

といったように、医師も在宅医療PA®の先輩たちも、たくさん話を聞かせてくれたし、私の話もたくさん聞いてもらいました。

実習の日々や先輩からの問いに対して、真剣に考えながら過ごしていくうちに、
「これが働くってことなんだな」と、実感がわいてきました。

なにより先輩方がみんな優しくて、本当に頼りになって、そういう場所で働きたいと思いました。

気が付けば「やまと診療所」で在宅医療PA®として働きたいと思ったので、ほかへ行くことは全然考えませんでした。

管理栄養士への道から、在宅医療PA®に進むことに不安はありませんでしたか?

実は、家族にはとても反対されました。
「今まで管理栄養士を目指してきたのは何だったの?」ってなっちゃって。

このまま資格をいかせる仕事に就くと思われていたので、びっくりしたのかもしれません。
説得するのはもう、大変でした。私が今やりたいことはこれなんだから、やるのは私なんだから、自分が行きたいところに行きたいんだ、って。

とにかく強気で伝えても、私は口で直接話すとどうしても丸め込まれてしまい負けちゃうので、最後はお手紙を書きました。私はこんな想いがあるんだよって。そこまでしてやっと、それならもう、しょうがないねって言ってくれて、そこからは応援してくれるようになりました。

家族からの反対を押し切っても、在宅医療PA®の道に進みたいと思ったきっかけを教えてください。

偶然ですが、実習の最中にお看取りに立ち会う機会がありました。

私は当時、まだ人の死に触れたことがなかったんです。心に衝撃が走るような出来事だと思って不安を感じたり、経験がないため怖くも感じていました。

気が付けば、患者さんのご自宅に入る前から、私は涙が止まりませんでした。

そしたら、診療の前に先生がわざわざ時間をとってくださって、
「怖かったら、無理しなくても大丈夫だよ。どんなことに対して恐怖を感じているの?」
と、真剣に向き合って話を聞いてくれたんですよ。

自分の想いを言葉にしていくことで、少しづつ心の整理がついていって、お看取りという、患者さんやそのご家族にとって大切な時間を、一緒に過ごしたいと思うようになりました。
そうして私は、患者さんのご自宅に足を踏み入れる勇気がわきました。

診療後には、在宅医療PA®の先輩が
「大丈夫?感じたこと全部吐き出してから帰ろうか」と言ってくれました。

こんな風に実習生に向き合って時間を費やしてくれる優しさが心地よくて、温かすぎて、感動しました。

私はそんなに強い人間じゃないから、働くなら優しい人がいる世界がいいなと思っていて。
こんな温かい人たちがいるならここで働きたいって強く思ったんです。

この経験が、在宅医療PA®としての道を進んでいこうと決めた瞬間でした。

実際に働いてみて、仕事や環境はどうですか?

今は、在宅医療PA®として、患者さんのご自宅まで向かう診療車の運転とカルテの記録が主な仕事です。

はじめはとにかく運転が一番緊張しました。この仕事に就くまでは運転する機会とかあまり無くて。とにかく週末のたびに、家族に車を借りて練習しましたね。

でも先輩たちは常に優しいから、ここでも不安な気持ちはすべて言葉にしたり甘えたりして助けてもらってきました。はじめは疲れちゃうので、半日だけ運転を代わってもらったりも。

「ここの道は怖い」とか、「いま走っている車線合ってますか?」とか、些細なことも本当に吐き出して受け止めてもらってばかりです。

だから、本当に無理だったら甘えて任せようと思えるし、そういうことも普通に言える環境が、とてもやりやすいです。こういう場面でも人の温かさを感じています。

心強い仲間たちとランチのひととき

最近嬉しかったのは、ある患者さんのお宅に4月から編成された新しいチームで診療に行ったときのこと。

私以外はみんな初めての訪問でしたが、その患者さんは私のことを覚えていてくれたんです。
「お、来たのね!」っていう感じで。

それまで、私は記録をとる役割として訪問していたので、あまり前に出たり、患者さんから名前を呼んでもらうことも少なくて。それでも顔を覚えてもらえていたことが、もう、すごく嬉しかったです。

あとは先輩だけじゃなくて、同期の仲がすごく良いので、毎日いろんな話をしています。
その日取り組んだことや、嬉しかったこと、できなかったことを共有し合って、一緒に成長しています。

日々感じていることをすぐに共有できて理解してくれる人の存在は大きいですよね。
家族に話してもどうしても伝わらないことってやっぱりあるし、分かり合える同期はとても大切な存在です。

そういえば、首から下げてるネームカードに、お揃いで可愛いチャームをつけてるんですよ。
はなまるおばけ。知ってます?がんばった人にハナマルをくれるおばけです。

これは毎日がんばっている私たちにぴったりだー!と思っちゃって。ガチャガチャで2個出たのを、同期と2人でネームカードにつけて毎日一緒にいます。

これからの目標や、これから出会う仲間たちに伝えたいことは?

まだ先輩としてそんなに頼れる部分はないかもしれないけど、後輩の話をちゃんと聞いてあげられたらいいなと思います。まずは人に話せれば安心できると思うから。
かしこまって声をかける感じじゃなくて、ほんとに何でもない呟きみたいな雰囲気で話しかけてもらえる人になりたいです。

私は本当に、思ったこと全部を口に出してました。「え、駐車するのここでいいんですか」とか。
ちっちゃな不安も全部、しつこいくらい。それは、ちゃんと何でも言おうって自分で決めてたからです。
悩んで間違えるより、聞いて合ってる方がいいじゃないかって思うんです。

きっと、後輩も色々な不安を抱えながら、診療の現場に居ると思います。
私が、たくさん話して安心させてもらったみたいに、後輩にも、同じ気持ちになってくれると嬉しいです。
先生もよく言ってます。迷ったらちゃんと聞く。もし、道を間違えてしまっても、まあ道は繋がってるしね、とも言われてました。ずっと繋がっているんですよね。

で、やっていけばいつかどうにかなる。やりながら、不安なことは全部みんなに言う。それだけかなと思います。

小林さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!

いかがでしたか?

取材をしていて、小林さんの言葉の端々からは、人が人を想う気持ちが受け継がれていくTEAM BLUEのアイデンティティが感じられました。

やまと診療所では常にスタッフ同士の会話が活発に行われています。

だから、医療業界未経験でも大丈夫。

在宅医療PA®にご興味のある方は一度ぜひ診療所へ見学に来てみませんか?

オンラインでのカジュアル面談も可能ですので、どうぞ気軽にお問合せください。

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