#看護師のしごと

新卒で地域包括ケア病棟を選んだ看護師に迫る!

熱い想いで、
患者さんの
人生に寄り添う
看護師の姿

2025年1月16日

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新卒で地域包括ケア病棟を選んだ看護師に迫る!

みなさんこんにちは!TEAM BLUE本部INFO(広報)チームです。

いつもTEAM BLUE採用サイトのコラムをご覧いただきありがとうございます。

今回は、「おうちにかえろう。病院」に新卒入職した看護師の片桐さんにインタビュー。
看護師を目指したきっかけや、全床地域包括ケア病棟の「おうちにかえろう。病院」に新卒で入職した理由などについて聞いてみました!

ぜひ最後までご覧ください。

▼片桐さん

2023年 新卒で「おうちにかえろう。病院」に入職。
病棟に所属する看護師として患者さんの退院支援や医療業務に携わる。
趣味はバイクツーリングで、休日には富士山の近くまでバイクで行くことも。

もくじ

看護師を目指したきっかけ

 高校生のころ、友人の付き添いで看護専門学校の見学に行きました。見学を通して学校の雰囲気や仕事内容に惹かれて、看護の世界に興味を持ち始めたんです。

将来は、人に役立つ仕事に就きたいと考えていたのですが、看護師は目の前にいる患者さんに尽くせる仕事だと感じました。また、患者さんの命に関わる仕事は、自分が就きたい仕事像や自分の性格にも合う職業だと思い、都内にある看護専門学校に進学しました。

いざ専門学校での勉強が始まると、患者さんのちょっとした変化に気が付かなければいけないという、人の命に関わる仕事の重みや、それに対する危機感を感じたこともありました。僕は、それが辛いとかしんどいといった気持ちにはならず、丁寧にコミュニケーションを取りながらケアができる看護師になりたい、という想いが高まっていったんです。

模試の結果が振るわず、国家試験に合格できるのか不安で焦りを感じる時期もありましたが、同級生や先生方の強い支えもあり、無事に看護師国家試験に合格できました。

看護専門学校時代の片桐さん

「おうちにかえろう。病院」との出会い

 看護専門学校で行う訪問看護の実習受け入れ先が、TEAM BLUEの中にある「おうちでよかった。訪看」でした。僕は、この実習で涙が溢れるほど感情が揺さぶられる訪問看護の現場に立ち合いました。

TEAM BLUEの事業

僕は訪問看護の実習を通して、

患者さんとそのご家族が、家という環境の中で治療の過程を喜び合っている姿に心が惹かれたんです。

実習で同行したときに出会った患者さんは、介入当初、ご自身の力で立ち上がったり歩くことが困難であったと伺いました。そこからご自宅でリハビリを懸命に続けられ、僕が訪問させていただいた時には、ご自身の力で立ち上がり、数歩歩けるようになるまで回復されていました。

その姿をみた患者さんのご家族が「こんなに出来るようになったじゃない!」と、

言葉を寄せている光景を目の当たりにし、僕は涙が溢れたんです。

「患者さんが一番過ごしたい家の中で、ご家族と一緒に喜び合っている姿って、こんなにも良いんだ」

自分の心に刺さったことを覚えています。

入職した頃の片桐さん

新卒で地域包括ケア病棟を目指した理由

 僕は普段から焦りやすく、人の表情や言葉を気にしすぎてしまう性格なんです。急性期病院の実習にも行きましたが、急性期病院の緊迫した雰囲気に耐えられないんじゃないかと、正直感じました。

「おうちでよかった。訪看」のある「おうちにかえろう。病院」の病棟には、ナースステーションがありません。病棟には「内の間」と「外の間」と呼ばれる空間があったり、病棟の壁やカーテンの色は、落ち着いた色味で、病院らしくない雰囲気が広がっています。

そして、すべてのスタッフが職種を問わず同じ服装を身にまとっているので、患者さんが服装で医師や看護師を判別することはできません。そのため患者さんがリラックスをした様子で、医師や看護師とお話をされている雰囲気が良いなと感じました。

この環境であれば、患者さんやそのご家族の想いに寄り添いながら、看護や退院支援ができたり、いずれ「おうちでよかった。訪看」で訪問看護師としてのキャリアを築けるかもしれない。

そんな想いから「おうちにかえろう。病院」を志望しました。

現在の仕事内容について

 「おうちにかえろう。病院」の病棟看護師として、患者さんの入院生活を支える仕事をしています。主に、点滴や褥瘡処置といった医療行為と、患者さんが退院した後の生活を多職種で連携しながら調整する、退院支援の業務に携わっています。

「おうちにかえろう。病院」の退院支援業務では、患者さんやそのご家族の想いについて、多職種のスタッフと一緒に話し合いながら考える時間が多くあります。

「患者さんはこんな風に言っているけど、本音はどんなことを思っているんだろう」

「患者さんの想いを尊重するためには、どんなことをすればいいのかな」

ここでは、このような会話がスタッフ同士で行き交っており、医療業務を行う時間に加えて、相手の気持ちや想いについて話し合う時間も多くあります。

カルテを記入したり、多職種のスタッフと連携をしている様子

多職種でコミュニケーションを取ることについて

「おうちにかえろう。病院」では

「〇〇さんは、こういう性格で、こんなことをしたいと言っているけど、看護師から見てどう思う?」といった会話がいたるところで行われているんですよね。

その理由の1つに「おうちにかえろう。病院」には、ナースステーションがないので、病棟のいたる場所で、同じ制服を着た多職種のスタッフが、患者さんのケアをしていたり作業をしていたりします。

そのため、スタッフ同士の距離感が近く、それぞれの視点から見た患者さんの姿について話し合う機会が多いように感じます。

また、患者さんの中には、

看護師には本音を言いづらいけど、リハビリスタッフには話せる。

という方もいらっしゃいます。
そんなときには、お互いに患者さんの想いを共有し合いながら、患者さんの本音を探りにいくんです。会話の中から、患者さんが生まれた場所や、就いていた仕事を聞いたりすると

「この方は、あの街で生まれて、こんな仕事に就いていた。

だから、こんなこだわりを持っているんだ!」という気持ちが湧き出てきて、

患者さんのことを知れば知るほど、もっとこうしてあげたい!

という気持ちが高まるんです。

退院支援で印象に残っていること

 つい最近、とある患者さんの退院支援をさせていただきました。

その患者さんとご家族は”家族で支えられる間に自宅に戻って、一緒に過ごしたい”という想いをお持ちでした。患者さんが、退院できる状態であるか、まずは多職種の医療関係者たちで目線を合わせたとき、ご自宅で起こる怪我などのリスクを鑑みて入院を推奨する意見と、身体の回復を考慮して退院を推奨する意見に分かれたんです。

この意見の間には、入院する前の患者さんの状態と、現在の患者さんの身体状態の認識に違いがあるのではないかと考えました。

そこで、歩けるようになるまで回復された患者さんの姿を見ていただいて、認識の差を埋めたり、患者さんやご家族の想いを、退院支援に携わるスタッフに伝えました。

その結果、医師やケアマネさんたちと鑑みて、予定していた期間よりも早く、患者さんはご自宅に帰ることができました。

「もう退院できるの!ありがとう!」

そんな風に、患者さんとそのご家族が大変喜んでくれた姿が印象に残っています。

今頃、ご家族で一緒にご自宅で過ごせているかと思うと、とても嬉しい気持ちになります。

今後の目標について

「おうちにかえろう。病院」で看護師としての経験を養い続け、入職5年目を迎えたタイミングで「おうちでよかった。訪看」の訪問看護師に挑戦したいと思っています。

この病院で働きながら感じることは、

患者さんが過ごしたい環境に居れることが、その人にとって心地が良い環境だ、ということです。

病棟で寂しそうに過ごしている患者さんが、面会を通じて会いたい人に会えると、心から安心して喜んでいる姿をよく見かけます。その光景を見るたびに、

居たい場所で、居たい人と一緒にいるのが、大事なんだと感じます。

今も病棟で、患者さんがご自宅に帰られたあとを想定したケアを「おうちにかえろう。病院」で実践しています。

例えば、おむつを替える回数です。病院では時間を問わずおむつ交換ができますが、ご自宅では自由に替えることが難しいケースがあるかと思います。

患者さんがご自宅に戻られて負担を感じないように、ご自宅でおむつ交換が可能な時間を想定してケアしています。そうすることで、お洋服が汚れないか確認できたり、病院と自宅のギャップを埋められるので、患者さんにとっても負担を減らせることに繋がると考えています。

いかがでしたか?

全床地域包括ケア病棟の「おうちにかえろう。病院」で新卒看護師として入職をした、片桐さんへのインタビューを通して

熱い想いで看護の世界に飛び込んだ片桐さんの想いを知ることができました。

「おうちにかえろう。病院」にご興味を持たれた方、ぜひ一度見学に来てみませんか?

オンラインによるカジュアル面談も行っておりますので、どうぞお気軽にお問合せください!

皆さまからのエントリーを心よりお待ちしております。