#MSWのしごと

「誰かの生きやすさ」を考え続ける未経験MSWの姿。

目的は介入ではなく、
”患者さんにとって
より良い方向”を
一緒に見つけること。

2024年7月31日

SHARE

「誰かの生きやすさ」を考え続ける未経験MSWの姿。

 みなさんこんにちは!TEAM BLUE広報担当です。
本日は、「やまと診療所」に入職し、現在MSWとして働いている水本さんに、これまでのキャリアや、未経験でMSWに挑戦しようと思ったきっかけについてインタビューしました。ぜひご覧ください。

▼水本さん

 やまと診療所入職2年目。“誰かのそばにいてあげたい”という想いで未経験だったMSWに挑戦。日課は自転車通勤中に、なかま園に通う息子と会話を楽しむこと。

*なかま園とは、「おうちにかえろう。病院」に併設する、TEAM BLUEスタッフのお子さんをお預かりするための保育園です。

誰かの「生きやすさ」をつくりたい

Q1 これまでのキャリアを教えてください。

 新卒で民間の社会福祉団体に入職しました。福祉制度に関わる情報発信などを通して、福祉業界で活躍する人たちの働く環境や、施設の利用者さんの暮らしを支える仕事をしてきました。

3年目を迎えたあるとき、地方の社会福祉法人に介護職員として出向し、初めて施設で人が亡くなることに直面しました。施設には様々な背景を持つ利用者さんがいるのですが、介護職員と家族のような関係性を築きながら最期を迎える方や、施設に我が家のような安心感を抱きながら過ごす方など、色んな方々と出会いました。その方たちと一緒に時間を過ごした経験が、「生きること」や「死ぬこと」について考えるきっかけとなりました。

その後、夫の仕事の都合でイギリスに移住することになり、一度仕事から離れました。

Q2 イギリスでの生活はいかがでしたか?

 この先のキャリアについて考える時間が多くありました。実はイギリスに移住する前に祖母を看取る経験をしたのですが、私は療養中の祖母を懸命に支える母のことが心配で、直接会いに行ったり、不安や悩みを聞いたりしました。

この時から”どこでどう過ごしていこうかという、人生の岐路に立つ人や、その家族のそばで力になりたい”

という想いが芽生えました。そうして帰国するタイミングを迎え、前職に復職するか迷い始めました。

Q3  初めてお話ししたのは、イギリスにいるときのオンライン面談でしたよね

  TEAM BLUEの存在はイギリスに行く前から知っていました。最初はどこで知ったのか、あまり記憶にないのですが・・笑

”「温かい死」を通して、「人が人を想う」気持ちを大切にできる世界を作る。”というTEAM BLUEのMISSIONは、祖母を亡くしたときに感じた気持ちが言語化されている感覚がありました。

帰国後のキャリアについて考えていた時期でもありましたし、まずはTEAM BLUEの話を聞いてみたいという想いからオンラインカジュアル面談の申込みをしました。

 Q4 TEAM BLUEの中でも、やまと診療所のMSWに応募した理由はありますか?

 カジュアル面談を受けた後、ホームページを見ながらどの職種で応募するか悩んでいると、「やまと診療所」のMSW(メディカルソーシャルワーカー)の募集が目に留まりました。患者さんが訪問診療を始める前の相談や調整をする「前方支援」という、在宅医療ならではのMSWとしての役割があることを知り、「これがしたい!」と心に決め応募しました。

訪問診療を始めるとき、患者さんは体調に大きな変化が起きていたり、不安を感じている方も少なくないと思います。MSWとして相談を受けたり話を聞くことで、そんな患者さんとご家族の力になりたいと思い、応募しました。また未経験・無資格でも挑戦できることも大きかったです。

Q5 現在の仕事内容について教えてください。

 主な業務内容は、訪問診療前の受け入れに関する相談や、患者さんの不安や悩みに寄り添いながら関わることです。未経験でスタートしましたが、最初は先輩とマンツーマンで進めるので、安心して仕事を覚えていくことができました。

あるとき、先輩から「やまと診療所は患者さんのことを一番に考えていて、介入することが目的ではなく、患者さんにとってより良い方向を一緒に見つけることを大切にしている場所」と教えてもらいました。

実際に患者さんのご自宅に伺いお話を聞くと、ご本人がまだ病院に通いたいという想いを持っていることもあります。そういう想いがあり、通える手段がある場合は、無理に介入せず、その方の想いを尊重することを大切にしています。

Q6 やまと診療所で働いてみて、どんな印象がありますか?

 患者さんのことを、とことん考える人たちが集まっている組織だなと感じています。私は、TEAM BLUE代表の安井先生やチームメンバーが朝会で発信するメッセージを通して、この仕事の本質的な核の部分に引き戻される感覚があります。仕事をしていて大変なとき、大事な部分を見失ってしまいそうなこともありますが、TEAM BLUEには、“患者さんのためになることをする”という明確な指針があるので、迷ったときはそこに立ち返ることができます。やまと診療所は、その意識を常に持ち続け、みんなで患者さんのために行動する組織だと思いました。

Q7 今後の目標を教えてください

少しでも誰かの「生きやすさ」に繋がる仕事をしていきます!

患者さんやそのご家族が、安心して暮らせる環境を整えていきたいです。患者さんやそのご家族とお話させていただく際、その方たちが考えていることや、不安に感じていることなどをキャッチして、訪問診療チームに情報を繋げています。こうした患者さんの想いを繋げることによって、やまと診療所と出会った人たちが、今日より明日、ほんの少しでも「生きやすい」と感じる一歩に繋がっていくと信じています。そのために、患者さんとそのご家族との関係性づくりを大切にしていきます。

今回のインタビューを通じて、水本さんがやまと診療所のMSWに挑戦した背景や、仕事を通して誰かの「生きやすさ」を真剣に考え続ける姿勢を知ることができました。

やまと診療所には、水本さんのように、患者さんやそのご家族の「想い」を大切にし、これからの人生をどこでどのように過ごすかについて真剣に向き合うスタッフが多く在籍しています。 

「誰かのそばで支えになりたい。」 その想いを持って医療業界に挑戦したい方、
ぜひ一度見学に来てみませんか?

オンラインによるカジュアル面談も行っておりますので、どうぞお気軽にお問合せください。
皆さまからのエントリーを心よりお待ちしております。