#MSWのしごと

「やまと診療所」「おうちにかえろう。病院」で働く医療ソーシャルワーカーメンバー座談会♪

このチームならではの
特徴、大変なこと、
醍醐味・・・
全部聞いちゃいます!

2023年8月4日

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「やまと診療所」「おうちにかえろう。病院」で働く医療ソーシャルワーカーメンバー座談会♪

TEAM BLUEで働くメンバー座談会(不定期)はじまります!

※TEAM BLUE とは「やまと診療所」「おうちにかえろう。病院」「おうちでよかった。訪看」「ごはんが食べたい。歯科」を運営している医療グループ(医療法人社団 焔)の総称です。



一言で「医療業界」と言っても、その中を覗いてみれば、一般企業とは少し違うチームのあり方が見えてきます。例えば、医師や看護師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、医療事務に医療ソーシャルワーカー(MSW)などなど、その他にも多様な専門を持つメンバーが集まり、混合チームで仕事をするのが日常です。

そんな特殊な業界ではあるけれど、病院やクリニックごとにカルチャーは変わるし、仕事内容も変わるのかもしれない?だったらTEAM BLUEって、それぞれの職種にとってどんな職場なんだろう?

この企画は、同じ職種のメンバー同士で「このチームならでは」のことを聞いてみる座談会。
第一弾は「医療ソーシャルワーカー(MSW)」の皆さんです♪

参加者プロフィール

藤本さん

藤本さん

入職5年目

大学の福祉学部卒業後、新卒で特別養護老人ホームに生活相談員として入職。その後老人保健施設へ転職し支援相談員へ。2019年「やまと診療所」へ医療ソーシャルワーカー(MSW)として入職。 

染谷さん

染谷さん

入職2年目

家電量販店の販売員から訪問ヘルパーの資格を取得し、デイサービスの介護職へ。その後、居宅介護支援事業所のケアマネージャーとなり、「やまと診療所」入職。現在は「おうちにかえろう。病院」と「やまと診療所」のケアマネージャーと、医療ソーシャルワーカー(MSW)を兼務。

木村さん

木村さん

入職2年目

福祉系大学卒業後、新卒で高齢者施設に介護職員として入職。その後支援相談員となり、障害者施設でキャリアを積む。2022年に「やまと診療所」の医療ソーシャルワーカー(MSW)として入職。

(聞き手)ゆいれみ

(聞き手)ゆいれみ

広報 入職5年目

大学卒業後新卒として「やまと診療所」に入職。医療事務を経て、現在はTEAM BLUEの広報を担当。採用インスタグラムの運用担当として、このTEAM BLUEの人やカルチャーも発信中!
@teamblue_recruit

実は全員、MSW(医療ソーシャルワーカー)職としては未経験での入職でした。

みなさん、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます!
今日はTEAM BLUEの「やまと診療所」「おうちにかえろう。病院」で働くメンバー座談会第一弾として、医療ソーシャルワーカー(MSW)職の皆さんにお集まりいただきました。
早速なのですが、まずは皆さんそれぞれTEAM BLUE(医療法人社団 焔)を知ったきっかけについて教えていただけますか?

私は前職の居宅介護支援事業所でケアマネージャーをしていた時に、居宅と併設の病院での相談員業務にも携わることがあって、徐々に医療に興味を持ちはじめていたんです。そこからまずはネットで「病院、在宅 相談員」あたりの言葉で検索をかけて、確かインディードで「やまと診療所」がヒットした覚えがあります。「ガイアの夜明け」などテレビで特集されていた事は、入職時の面談で聞かれて初めて知りました。

私は前職の介護老人保健施設の相談員をしていた時に、ショートステイの利用を希望された末期がんの患者さまが、たまたま「やまと診療所」の患者さまだったんです。その患者さまとの関わりの中で初めて、自宅で終末期を過ごされている方がいることを初めて知り、興味を持ったことがきっかけです。時を同じくして先輩から「やまと診療所」でMSW(医療ソーシャルワーカー)の募集がある事を教えてもらい、応募しました。

私は雑誌がきっかけです。しっかり覚えているんですけど、「医療と介護NEXT」という業界紙に「やまと診療所」の取り組みと、在宅医療PA®の紹介が特集されていて興味を持ちました。

なるほどー!
皆さん介護・福祉の業界でしっかりキャリアを積んでいらっしゃったけれど、実はMSW(医療ソーシャルワーカー)としては未経験だったんですね。
でもいきなり未経験の専門職は大変じゃなかったですか?

“未経験でも先輩が側に居て、メールの出し方から教えてくれました(笑)”

私の場合は、一連の組織図や、メールの出し方まで全て1人の先輩から教わることができたので安心感がありました。
また、能力や経験を見て入職3ヶ月でコアメンバーとしてチームに関われるよう調整していただけた事で、更にチームに馴染むことができたと思っています。

私も連携部の先輩が側にいてくれて、自分のペースに合わせて教えてくれました。また慣れてきたなと思ったら、すぐに挑戦もさせてくれる文化もあったおかげで成長実感も早かったと思います。とにかく頼りになる先輩がたくさんいたので、とても安心感がありました。

同じ回答になってしまいますが(笑)私も担当の先輩職員がついて教えてくださったので、安心感がありました。また、定期的に面談があって、「振り返り→次の目標化」へと着実に成長するためのレールを作ってくださっている感覚があり、地に足つけて基本的な力をつけられたと思います。

なるほどー。
特に連携部の皆さんって結束が強い印象があります!
ちなみに、逆に戸惑ったことや、最初に苦労したことなんかは無いですか?

それで言うと、私が入職した当時は、統一されたマニュアルが無かったので、時に先輩によって考え方や育成方針が異なるという事はありました。

確かに私の時も統一されたマニュアルは無かったので、走りながらインプットという感じで立ち戻るものが少なかった記憶が。。。。
当時は分からないことを聞いても、人によって違うので、理解するまでに時間がかかりました。
でも今はやっとマニュアルもできていますもんね!

はい!現在は連携部として成長具合を共有できるように、「基本スキルシート」という統一されたチェック方法と合わせてマニュアルも整備されました。
入職後から配属までの一連の流れをコアメンバーが連携できる仕組みが出来ているのでご安心ください(笑)
私たちも、新入職の方がいらしたら、こちら側からその人を知りに行くことにしてます。

改めて伺うと、確かにどのチームも入職当初からのフォローを重要視しているカルチャーはあるかもしれませんね。
あとは、何か飛び抜けた成果を!というよりも、その人自身がどう成長したか?にとってもこだわるというか・・・

そうそう。
スーパーマンというよりも、チームワークを大事にしてますよね。
そして、とても「自分自身」「あなた自身」のアイデンティティや成長にこだわる(笑)

“ここは本当に「患者さま」を中心にした仕事ができる!”

ちなみに、今MSW(医療ソーシャルワーカー)職って引く手あまただと思うんですけど、皆さんはどうしてTEAM BLUEへの入職を決めたんですか?

私はもう本当に「理念」に惹かれたんですよね。
そもそも転職先を探す段階で一番大事にしたのが「理念」だったのですが、ここは理念が異彩を放ってましたよね(笑)

たしかに理念の異彩は放ってますね。「温かい死」っていきなり出てきますし、皆さん最初はびっくりする人もいますが、語れば語るほど皆さんすごく共感してくださいます!

私はまず「未経験でもOK」というのがきっかけだったんですよね。
なので、他にも病院を受けていました。でも面接を通して、ここが一番「組織としての風通しの良さ」を感じました。お話を伺いながら、「ここでなら医師と同じ目線で患者さまのことを話し合え、その人らしさを支えることができるし、「家に帰りたい」と思っている人を思う存分支援できる!」と思いました。あとは色んなチャレンジも応援してもらえる土壌があると・・・

面接でそこまで感じられるって凄くないですか!?

一同(笑)

私の場合は最初、ホームページの「型に捉われない支援」という言葉に惹かれて、まず見学に来させてもらいました。そこで理念の説明を受け、「TEAM BLUEが利益よりも理念に重きを置いて活動している集団」だと知ったんですよね。こんな所があるんだ!と驚きつつも、ここでなら、多職種で「患者さまにとっての最善とは何か?」を考えていけると思い、入職しました。

ここは見学から入る方もとても多いですよね。最初は興味本位、でも最後は入職したい!と思ってもらえる。それは他ではあまり無いのかもしれないですね。

”一緒にやってみよう、どうすればできるかチームで考えようと動いてくれます”

もう一つ皆さんにお聞きしたいのですが、MSWという仕事において、TEAM BLUE(医療法人社団 焔)と他の医療、福祉機関との違いは何だと思いますか?

私が思うのは、「たとえ利益に繋がらなかったとしても、患者さまのために動けること」だと思います。これって案外できることでは無いです。
今だって相談があれば、すぐにその方のご自宅を訪問しますし、このチームは患者さまのために何ができるか、職種の壁を越えて、本当に対等に、とことん話し合いができているんですよね。

私も同じような回答になってしまうのですが、本当に「チャレンジできる部分が圧倒的に違う」ことだと思います。他の医療機関では、「そこまでやる必要はない。無理でしょ。」の一言で終わる所が、ここでは一緒にやってみよう、どうすればできるかチームで考えようと動いてくれます。緊急の新規でも、診療チームはいつでも同じ気持ちで動いてくれるところは、実は凄いんじゃないかと。
普段も熱い話をしても、皆が本当に真剣に聞いてくれて、一緒に考えてくれる人ばかり。もちろん医師も同じ目線で対等に意見が言え、一緒に考えてくれるんですけど、それって多分他の医療機関だとなかなか無いんじゃないかなと思います。
また、多岐にわたる職種の人たちと関わり、沢山デスカッションができるので、自分自身の成長もできますし、視野も広がります。

確かにここは、「患者さまが主体である」という合意が浸透しており、決してこちら側の都合で決めないところはありますよね。
ですので、どの職種の人も皆「患者さまの病気のみならず、患者さまの思いをしっかり汲み取ろうとする姿勢を大切にしている」点はすごく特徴的だと思います。
往々にしてよくあるケースが、「患者さまやその家族が思いを我慢して周りに合わせたまま時間が過ぎてしまう状況」だと思うのですが、このチームでは「患者さまもご家族も、しっかりと自分の意志を確認しながら最期までの時間をどう過ごすか決めてもらいます」
その意思決定のための支援を、私たちMSWのみならず、医師や在宅医療PA®をはじめとしたチームで行っているのですが、そういった患者主体のスタンスは、意識的に徹底して行っていると思っています。

私たちにとっては当たり前のように語られる「意思決定支援」という言葉や「患者さまやご家族はどうしたいの?」
という問いや会話は、他だと実はあまり見られないのかもしれませんね。
そもそも「コミュニケーション」のためのさまざまなイベントや仕組みがあるのも、ここを支えるチームだから、、なんですよね。

“自宅で安心して人生の最期まで良い時間を過ごせる」ことが当たり前の世の中になるために”

まだまだ伺いたいことは沢山あるのですが、皆さんの熱い思いを受け止めるには1ページでは全く足りませんでした!
ので、また第二弾を企画するとして最後にずばり!MSW職のやりがいは何でしょう?思いの丈をたっぷり教えて下さい!

沢山ありますが(笑)やはり「もう帰れないと思っていた方が家に帰れた」時の嬉しさは格別です!
「家で本当に看取れるの?」と不安に思っているご家族・患者さまが、最期に自宅で過ごすことが出来て「やまと診療所さんに出会えてよかった」と言っていただけるのがたまらなく嬉しいですし、最初の介入時だけでなく本当に最期まで診療チームが一緒に動いている感覚が味わえるところです!

私も同じなのですが(笑)、本当に自宅に帰れるのか不安に思っている患者さまとご家族に、まずMSW(医療ソーシャルワーカー)としてお話をさせていただくことで、不安が徐々に希望へと変わり、やまと診療所のスタッフや、訪問看護師さんを信頼して、退院日を迎えてもらう瞬間は、いつも嬉しいですし、やりがいも感じます。
そして退院した後も、「家に帰ってきて良かった」と思ってもらう事は勿論のこと、自宅へ送り出してくれた病院の支援者の方にも、「あの患者さまは家でこんな風に過ごして、最期まで過ごせた」と知ってもらえることもまた大事だなと思っています。
そうする中で、「自宅で安心して人生の最期まで良い時間を過ごせる」ことが当たり前の世の中になると嬉しいなと思います。

私たちが考えるMSW(医療ソーシャルワーカー)の仕事は、患者さまご家族と「やまと診療所」が繋がる第一歩。「初めまして」を担当する仕事です。
ですので、患者さまもご家族も当然初めてでわからないことだらけのご不安をキャッチして、課題を整理して、安心してもらえるためのあらゆる支援に携われることは、やりがいの一つだと思います。
また介入後も、「患者さまの人生の線が揺れた時」にいち早く気づいて整えられるように、情報収集をし続けることで、患者さま、患者さま家族のベストの答えにたどり着けるように支援をする。
勿論入院時であっても、家に帰った後の生活を見据えた想定で、チームでアプローチをし続けられる。
とにかく、患者さまやご家族のあらゆる不安をキャッチして、その解決のためにチームで動けるのは、一番のやりがいだと思います!

皆さん、本当に未経験では入ったんですか??
と思うほど、医療ソーシャルワーカーという仕事の本質に触れるようなお話をしてくださり、ありがとうございました!
本当にまだまだ伺いたいことが沢山あるので、第二弾もお待ち下さいね

説明会・見学会は随時募集しています!

「やまと診療所」「おうちにかえろう。病院」には他にも、MSW(医療ソーシャルワーカー)職で活躍しているメンバーが在籍しています。

もちろんその他にも医師や在宅医療PA®、看護師から本部メンバーまで、多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。

「どこまでもフラットな組織文化の中で、患者さまとご家族の思いや意志をサポートするチームについて少しでも興味がある、もっと知りたいと思われた方は、説明会・見学会にぜひご参加ください!