CONTENTS コンテンツ
STORIES
2020.10.21 | チーム
診療をしない火曜午前
私たちTEAM BLUEでは、
5年以上前から、毎週火曜日の午前中には、定期の訪問診療、訪問看護を行なっていません。
医師や看護師、医療アシスタント、バックオフィススタッフなど、
全員が通常業務から離れ、ディスカッションや発表を中心とした研修を行うためです。
もちろんその間も、約150名のスタッフ全員分の賃金が発生しています。
経営上は診療をするべきだと思う人もいるかもしれません。
それでも、私たちは、診療ではなく、スタッフ同士や自分自身と向き合う時間を作っています。
なぜなら、”人づくり”こそが、私たちの目指すより良い世の中づくりの、絶対的な戦略であるからです。
ある日は、部署を混ぜたチームをつくり、哲学対話を行います。
ルールは7つ。
①何を言ってもいい
②人を否定したり茶化したりしない
③発言せず、ただ聞いているだけでもいい
④おたがいに問いかけるよう心がける
⑤知識ではなく、自分の経験にそくして話す
⑥話がまとまらなくても、意見が変わってもいい
⑦分からなくなってもいい
話し合いの内容ももちろん大切ですが、この対話方法を学び、皆で実践することに大きな意義があると考えています。
この対話を続けることで、話がまとまらなくても、まずは自分の意見を発しようとするスタッフが増えました。
相手の意見に疑問を持っても、真摯に受け止め、じっくり聞くスタッフが増えました。
患者様、ご家族、共にチームを作る他事業所の方々、共に働くスタッフ。
私たちの仕事は、人との間で真正面から価値観を共有することなしには、何も進みません。
”人”と関わる姿勢を磨き続けることで、TEAM BLUEの理念を実現する人材が育ちます。
私たちはこれからも、診療をしない火曜午前で、
人として、組織として、成長し続けます。
そして、本気で、より良い世の中づくりを目指し続けます。